ツーハ新会長によれば、鶏肉の2009年の国内市場における販売額、輸出額、飼料消費額(トウモロコシ、大豆粕など)の合計は343億レアル(約17836億円;1レアル≒52円)に及ぶと試算され、今後の国内外市場に対する鶏肉などの販売戦略は、ブラジル輸出振興庁(APEX)の支援の下、一元的にUBABEFが展開することとなる。
旧ABEFのマーケット・マネージャーであるゼルビニ氏は次のようにコメントする。「ブラジル養鶏産業の国際競争力が一層増加するとともに、その影響は会員の従業員450万人に及ぶこととなる。本合併は、これまでUBAとABEFが行ってきた活動を網羅し、世界150か国で消費されているブラジル産鶏肉・卵製品の衛生管理水準と品質を世界トップレベルまで引き上げることによりブラジル養鶏部門の利益を守ることを目的に創設された。日本は鶏肉輸出先国として重要であると考えており、ブラジル産鶏肉に興味があれば、なんでもUBABEFに問い合わせてほしい。」
2009年は、前年の国際金融危機の影響から業界全体の規模縮小を余儀なくされたブラジル産鶏肉産業であるが、2010年の回復を目指して新たな挑戦が始まったといえよう。