ニュージーランド家畜改良公社(LIC)によると2008/09年度(6〜5月)の酪農家戸数は、2004/05年度に比べ5.3%減の11,618戸とやや減少した。一方、搾乳牛飼養頭数は、同10%増加しており1戸当たり飼養頭数は同16.2%増の366頭と酪農家の大規模化が進んでいる。飼養頭数規模別酪農家戸数の推移を見ると、飼養頭数349頭以下は、同17.7%減の7,086戸となる一方、500頭以上は、同40.4%増の2,475戸と大幅に増加した。これを反映し、規模別酪農家戸数のシェアは、349頭以下が61%(同12ポイント減)、500頭以上が21%(同7ポイント増)と大規模層の割合が増加していることが分かる。
飼養規模は酪農家が搾乳施設を選定する際の大きな要因となっており、飼養頭数500頭以上の大規模酪農家はロタリー式、349頭以下の小〜中規模酪農家はヘリングボーン式を採用する傾向にある。