今後の輸出見通しについて関係者((1)輸出業者(2)生産者(酪農家)(3)輸出に付随するサービス提供者(NZ政府認定獣医師や輸出用隔離施設運営者など))は、産業の発展・安定化には、NZ産乳用牛の恒常的な需要が必要であるとしている。また、NZ乳用牛輸出産業は、豪州や北米といった競合国の状況にかかわらず、以下の理由から、今後大きな産業になるとは予測していない。
・2009年現在、主要輸出先である中国のニーズ(乳固形分よりも乳量をより重視するため、純粋なフリージアン種を望むことやIBR(牛伝染性鼻気管炎)フリーといった輸入条件)を満たすことが難しいこと
・1頭当たりの輸出価格が国内の初妊牛市場価格をわずかに上回る程度である上、国際市場では豪州産を下回ること
・豪州系の生体牛輸出業者2社は、豪州からの供給を補完するためNZから調達していること