2010/11年度の夏穀物の作付面積は、主産地であるNSW州やQLD州南部において冬期および春期において降雨量が平均をかなり上回ったことから、前年度比67%増の154万ヘクタールと大幅な増加が見込まれる。品目別にみると、飼料として利用されるソルガムは、同35%増の69万7千ヘクタール、綿実は、同2.7倍の55万7千ヘクタールと大幅な増加が見込まれる。綿実については、価格が高値で推移したこと、かんがい用水割当量が増加したことなどが増加の要因として挙げられる。コメについても、かんがい用水割当量の大幅な増加により、同4.7倍の8万9千ヘクタールと大幅な増加が見込まれる。
※豪州農業資源経済局(ABARE)と農学局(BRS)は今年7月1日に組織が統合され、12月1日付けで名称を豪州農業資源経済科学局(ABARES)に統一した。