ドイツ系統乳業大手のNORDMILCHとHumanaの合併承認

　ドイツ系統乳業大手のNORDMILCHは、2月3日付のプレスリリースにおいて、同じくドイツ系統乳業のHumana社との合併が両組織で賛成多数で承認された旨を発表した。ドイツは隣接する主要酪農国（スイス、フランス、オランダ、デンマーク）と比較して乳業統合の歩みが遅く、規模拡大が喫緊の課題となっていた。このため、ドイツ最大手であるNOLDMILCHのシュバイガー最高経営責任者は、2009年9月に開催されたIDF Wold Dairy Summitの席上で、合併による規模拡大を積極的に進める姿勢を示したところであり、今般同じ系統乳業のHumanaと対等合併する運びとなったものである。合併後の新たな組織名は「DMK Deutschs Milchkontr GmbH」（以下「DMK」という。）となり、その規模は欧州第6位となる見通しである。

　欧州の系統乳業は、オランダ（Friesland + Campina：2008年）、フランス（Sodiaal + Entremont：2010年）で合併による生き残り戦略を進めており、今後ともこの流れは続くものとみられるが、今後ドイツのDMKが欧州の乳業界でどのようなプレゼンスを発揮するか注目される。