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フィードロット飼養頭数、前回調査に引き続き減少(豪州)

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WA州を除く全州で飼養頭数が減少

 豪州フィードロット協会(ALFA)は2月14日、豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)と共同で四半期ごとに実施している全国フィードロット飼養頭数調査の結果(2010年12月期)を公表した。これによると、2010年12月末時点の総飼養頭数は73万7千頭となり、前回調査(2010年9月末:76万6千頭)比では3.7%減、前年同期比では4.3%減と、2期連続での減少となった。ALFAは、前回調査に続き減少した背景には、肥育素牛価格および飼料穀物価格が高値で推移したことに加え、為替が米ドルに対して豪ドル高となったことなどを挙げている。
 ALFAは、肥育素牛価格高について、東部諸州を中心に広範囲にわたり降雨が多かったことから、牧草肥育業者からの素牛需要が高まったことなどによるとしている。また、飼料穀物については、価格は高い上、品質が大雨による影響で低下したとしている。
 州別にみると、西オーストラリア(WA)州を除き、全ての州で前回調査を軒並み下回った。WA州の増加については、季節的な要因に加え、干ばつにより牧草が不足し、フィードロットへの出荷が増えたことが背景にある。
 
飼養頭数
稼働率など

グレインフェッド牛肉輸出、日本向けは減少、韓国向けは増加

 MLAによると、2010年10〜12月におけるグレインフェッド牛肉の輸出量について、日本向けは冷蔵牛肉の減少で前年同期比2%減となったが、韓国向けは同13%増となった。韓国向けがかなり増加した要因については、輸入牛肉に対する堅調な需要と国内のと畜が歴史的に低水準になったことを挙げている。この間の肥育素牛価格についてALFAは、同14〜17%高で推移し、2006年2月以降、最高値となったとしている。また、主産地の飼料穀物価格も同8%〜26%と高い水準で推移している。
【玉井 明雄 平成23年2月21日発】
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