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豪州の乳価、国際市況を反映し前年度を上回る見込み

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豪州の乳価は通年では例年並みか

 デイリー・オーストラリア(DA)が5月11日に公表した「Dairy Situation and Outlook 2011」によると、2011/12年度(7〜6月)の初期乳価(乳固形分ベース)は、国際乳製品価格の上昇により、前年度を7%ほど上回る、1キログラム当たり4.60〜4.90豪ドル(423〜450円:1ドル=92円)と見込まれる。なお、年度平均では、同5.10〜5.50豪ドル(469〜506円)と例年並みの見込みである。
表
 2011/12年度の生乳生産量については、多くの酪農地域において飼養環境が良好となるものの、近年の干ばつ、多雨、洪水などの影響もあることからわずかな増加にとどまり、前年度比2.2%増の930万キロリットルと見込まれる。
 2013/14年度までの中期的な見通しとしては、かんがい用水の使用可能量および乳価が安定するという前提の下、牛群の再構築が進むとして920〜950万キロリットルまで増加すると予測される。なお、今回の予測は、気象条件が平年並みであることを前提としているため、豪州気象庁の予測どおり気象条件が良好であった場合には、さらなる増産が期待できるとしている。

フォンテラの豪州向け初期乳価も前年度比7%高の見込み

 フォンテラの豪州(TAS、VIC州)向け初期乳価(乳固形分ベース)は、前年度を30豪セント(28円)程度上回る1キログラム当たり4.65豪ドル(428円)と見込まれる。フォンテラによると、この数値は過去3番目の高値である。
 なお、フォンテラの3月における乳製品輸出量は、世界的な需要の増加から、過去最高の22万9000トンを記録した。
【岡田 岬 平成23年5月23日発】
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