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2010/11年度生産見込み、トウモロコシは横ばい、大豆は好調(ブラジル)

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 ブラジル食糧供給公社(CONAB)は5月10日、2010/2011年度(10月〜9月)第8回主要穀物生産状況調査を公表した。これによると、トウモロコシの生産量は5600万6500トンとなり、前年度とほぼ同じ、大豆は前年度比7.2%増の7360万7600トンとなり、過去最高が予測されている。

トウモロコシ:今後の天候次第で第2期作(冬作)単収低下が懸念

 第1期作(夏作)について、作付面積は、前年度比0.6%増の776万7700ヘクタール、単収は0.3%増の1ヘクタール当たり4.427トンと見込まれる。
 主産地の中西部、南東部および南部で懸念されたラ・ニーニャ現象の影響はわずかであった。南部では、すでに、80%超の収穫が終了している。同地域については、は種時期に乾燥した気候の影響を受けたことから、作付面積が同8.9%減の240万3500ヘクタール、生産量が同8.2%減の1491万8500トンと予測される。中西部では、綿花の国際価格が好調なことから、綿花の作付面積は同7割増の88万9600ヘクタールとなり、競合するトウモロコシは同3.0%減の52万9700ヘクタールと見込まれる。

 第2期作(冬作)について、作付面積は同2.5%増の570万7200ヘクタール、単収は主産地の中西部での落ち込みなどから、同9.0%減の3.789トンと見込まれる。
 中西部では、表作の大豆収穫の遅れや、は種時期(1〜2月)に平年を上回る降雨があったことに加え、今後の降水量が平年を下回ると予測されることから、単収は同6.5%減の1ヘクタール当たり3.908トンと見込まれる。
表1

大豆 作付面積、単収および生産量すべて増加

 5月中に収穫が終了するとみられる大豆について、2010/11年度の作付面積は、前年度比2.9%増の2415万5600ヘクタール、単収は同4.1%増の1ヘクタール当たり3.047トンと見込まれる。国際価格の好調な大豆に対する生産者の注目は高く、全国的に作付面積は、増加傾向にある。
表2
参考
表3
【岡 千晴 平成23年5月24日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8609