フィリピン農業省は5月30日付けのプレスリリースによって、国際獣疫事務局(OIE)が5月26日開催の第79回総会において、フィリピンの一部地域を新たにワクチン非接種清浄地域に認定したことを発表した。同国は、昨年5月にルソン島一部地域を除いての清浄化地域の認定を受けており、最後に残っていたルソン島一部地域に対する今回の認定により、口蹄疫の発生が最後に確認された2005年12月28日から約5年6カ月を経て、国全体が口蹄疫ワクチン非接種清浄国に復帰となった。
今後は、食肉(牛、豚肉等)の輸出拡大が期待され、フィリピン農業省のアルカラ農業長官は、「既にマレーシアおよびシンガポール向けの豚肉輸出については協議を始めている」と発表した。農業省畜産局(BAI)と国立食肉検査機関(NMIS)は、既にミンダナオ島を始めとして、輸出向けの養豚農場や食肉処理施設の認定作業を進めている。