ブラジル食糧供給公社(CONAB)は1月11日、2011/12年度(10月〜翌9月)の主要穀物状況調査報告(第4回)を発表した。これによるとトウモロコシは前年度よりも増産、大豆は同減産と見込んでいる。
トウモロコシについては、作付面積は前年度比5.2%増の1455万6800ヘクタール、単収は2.1%減の1ヘクタール当たり4.068トン、生産量は同2.9%増の5921万300トンと、また、大豆については、作付面積は同1.9%増の2463万4700ヘクタール、単収は同6.5%減の1ヘクタール当たり2.913トン、生産量は同4.7%減の7175万1300トンと見込んでいる。
トウモロコシおよび大豆の主要生産地である南部(リオグランデドスル州、サンタカタリーナ州、パラナ州)で単収の減少が顕著にみられるが、この原因としては、ラ・ニーニャによる降雨不足と高い気温が関係していると分析している。ただし、今回の調査は12月15〜21日に実施されたものであり、12月から1月上旬の天候不順の影響は反映されていない。
南部を中心とする第1期作トウモロコシの他に、中西部を中心とする第2期作トウモロコシの作付が大豆収穫終了後の1月ごろから開始されるため、今後の降雨次第では、トウモロコシ生産の予測の数字は好転する可能性もある。
CONABの担当官によれば、1月末にも全国の主要穀物生産動向調査を行う予定としており、2月に公表する第5回発表では現在の影響を踏まえ、調査結果が発表される予定である。