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2011/12年度の生産量予測をトウモロコシは上方修正、大豆は下方修正(ブラジル)

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ブラジル食糧供給公社(CONAB)は38日、2011/12年度(10月〜翌9月)の主要穀物状況調査報告(第6回)を発表した。これによれば、生産量の前年度比予測は、前回発表(210日発表)よりもトウモロコシで1.5ポイント上方、一方、大豆で0.7ポイント下方に修正され、トウモロコシは前年度比7.5%増の61703000トン、大豆は8.7%減の68748500トンとなった。この予測は前回同様、トウモロコシは過去最高、大豆は過去6年間で第2位の数値である。

(参考)2011/12年度の生産量に関してトウモロコシは増加、大豆は減少と予測(ブラジル)

 

トウモロコシ:減産は一部にとどまり、南部を除き生産は順調

 第1期作について、主要生産地の南部がラニーニャによる干ばつの影響を受けたため単収は前年度比8.5%減の1ヘクタール当たり4.153トンとされた。特に第1期作の作付面積の13.3%を占めるリオグランデドスル州では、単収が同47.4%減の1ヘクタール当たり2.765トンとされ、生産量は同44.8%減の319万トンと予測された。しかし、好調な価格を反映し、全国的には作付面積は同9.2%増の864万3400ヘクタールと増加したことに加え、南部以外では適当な降雨によって生産が順調であることから、前年度と同水準に上方修正された。
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 第2期作について、主要生産地である中西部やパラナ州では1月半ばから作付けが始まっている。好調な価格に加え、リオグランデドスル州などにおける第1期作の大幅な減産予測をカバーするためなどから、作付面積が前年度比14.1%増の672万2800ヘクタールと大幅増とされた上に、技術的な進歩によって単収が同5.2%増の1ヘクタール3.838キログラムと予測されたため、生産量は同20.1%増とされた。
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大豆:干ばつにより南部を中心に単収予測がさらに減少

 トウモロコシと比べ、作付面積の増加は比較的緩やかで、前年度比3.3%増の2497万2200ヘクタールと予測された。全国第2の生産量を誇るパラナ州などで価格面から、トウモロコシへの転作が行なわれ、前年度を下回っている。前年から続く干ばつによって、単収予測が下方修正され、生産量も前月より0.7ポイント下回る同8.7%減の6874万8500トンと予測された。減産予測であるものの、過去6年間では第2位の生産量である予測に変更はない。
 最大の生産州であるマットグロッソ州では、2月に入り好天に恵まれた結果、2月末時点の収穫は6割終了している。
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【参考】 主要穀物状況調査報告の調査方法

 CONABは毎月、主要穀物状況調査報告を公開している。調査方法は全25州に設置されたCONAB州事務所にて、各地の農業協同組合や金融機関などに電話による聞き取り調査を行う。農業技師による担当地区の現地調査も年5回(各5日間)実施される。全国共通のフォーマットに入力された作付面積、天候、種子の種類、生育段階などのデータはブラジリアの本部で集計され、毎月の報告書が作成される。
【岡 千晴 平成24年3月22日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8609