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韓国鶏肉需給の現状と今後の見通し（2012年2月現在）
韓国農村経済研究院（KREI）農業観測センターが2月27日に公表した2012年3月号の畜産観測（ブロイラー編）に基づき、韓国の鶏肉需給の現状と今後の見通しを報告する。
飼養羽数は6カ月連続で前年を上回る
2012年2月の素ひな生産羽数は3605万羽と、前年同月比0.9％増となったため、3月のブロイラー羽数は、同3.9％増の7266万羽と、6カ月連続で前年を上回ると見込まれる。
機構注：韓国のブロイラーは参鶏湯（サムゲタン）に代表される伝統的なスープ用途が多いため、小さい鶏を好む傾向がある。そのため、日本のものと比べ出荷体重は1キログラム以上軽い。
機構注：韓国のブロイラーは参鶏湯（サムゲタン）に代表される伝統的なスープ用途が多いため、小さい鶏を好む傾向がある。そのため、日本のものと比べ出荷体重は1キログラム以上軽い。
表1 素ひなの生産状況
資料：大韓養鶏協会
注：2012年2月は配合飼料生産量から推定している。
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|
生産羽数（万羽） |
増減率（％） |
|||
|
12月（11年） |
1月 |
2月 |
1月/2月 |
2月/1月 |
|
|
2012年 |
4,633 |
4,233 |
3,605 |
▲8.6 |
▲14.8 |
|
2011年 |
4,826 |
4,200 |
3,574 |
▲13.0 |
▲14.9 |
|
前年比(%) |
▲4.0 |
0.8 |
0.9 |
− |
− |
注：2012年2月は配合飼料生産量から推定している。
表2 ブロイラーの飼養羽数の見通し
資料：韓国農村経済研究院(KREI)農業観測センター、統計庁
注：2011年3月は統計庁発表値、その他は農業観測センター推定値
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|
飼養羽数（万羽） |
増減率（％） |
|||
|
1月 |
2月 |
3月 |
2月/1月 |
3月/2月 |
|
|
2012年 |
7,122 |
5,616 |
7,266 |
▲21.1 |
▲29.4 |
|
2011年 |
7,061 |
5,273 |
6,993 |
▲25.3 |
32.6 |
|
前年比(%) |
0.9 |
6.5 |
3.9 |
- |
- |
注：2011年3月は統計庁発表値、その他は農業観測センター推定値
食鳥処理羽数は12カ月連続で前年を上回る
2012年3月の食鳥処理羽数は、飼養羽数の増加により前年同月比4.4％増の5557万羽と見込まれる。今後は、素ひなの生産羽数が3月は同1.7％増、4月は同1.9％増と見込まれることから、4月の処理羽数は6288万羽（同6.3％増）、5月は7293万羽（同0.8％増）と、8月までの鶏肉供給量は前年水準を上回ると見込まれる。
表3 食鳥処理羽数の推移 （単位：百万羽）
資料：農林水産食品部
注1：2012年1月以降は農業観測センターの推定値
2：5〜8月は需要期
|
年／月 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
|
2010 |
48 |
46 |
54 |
59 |
66 |
74 |
86 |
64 |
55 |
54 |
57 |
62 |
|
2011(A) |
57 |
42 |
53 |
59 |
73 |
79 |
86 |
71 |
58 |
58 |
59 |
65 |
|
2012(B) |
57 |
45 |
56 |
|||||||||
|
前年比(B/A) |
- |
7.1 |
5.7 |
注1：2012年1月以降は農業観測センターの推定値
2：5〜8月は需要期
4月以降の生体価格は弱含みの見通し
2月（24日）までの生体価格は、1キログラム当たり1,712ウォン（126円：100ウォン= 7.41円（2月末TTSレート））と前月より高いものの、前年同月比19.0％安と、供給量の増加により前年をかなり下回る水準となった。3月も同様に同1,700〜1,900ウォン（125〜140円）と、前月より上昇して推移すると見込まれるものの、国内在庫量の積み増しにより前年を21〜29％下回ると見込まれる。
4月以降は、ひな生産羽数の増加や供給量増加により長期的な価格の弱含みが予測され、4月は同1,500〜1,700ウォン（111〜125円）、5月は同1,400〜1,600ウォン（103〜118円）と見込まれる。
4月以降は、ひな生産羽数の増加や供給量増加により長期的な価格の弱含みが予測され、4月は同1,500〜1,700ウォン（111〜125円）、5月は同1,400〜1,600ウォン（103〜118円）と見込まれる。
米国産鶏肉の輸入シェア拡大の見込み
2011年の鶏肉輸入量は、無税輸入枠の設定により前年比25.7％増の11万9千トンとなった。国別に見ると、シェア7割を占める米国は8万8千トン（同56.5%増）と前年を上回ったものの、2009年までシェアを二分していたブラジルは2万5千トン（26.8％減）と、前年を大きく下回った。KREIによると、2011年の鶏肉輸入単価は、米国が1キログラム当たり1.3米ドル、ブラジルが同2.5米ドルと試算されており、2012年以降も同傾向が続くと見込まれることから、今後の米国産の国内市場占有率がさらに高まるものと予想される。
2012年2月12日現在の国内在庫量は前年比94％増の789万羽と見込まれ、在庫量の積み増しや生体価格の弱含みにより、3月の輸入量は前年を21.0％下回ると見込まれる。
2012年2月12日現在の国内在庫量は前年比94％増の789万羽と見込まれ、在庫量の積み増しや生体価格の弱含みにより、3月の輸入量は前年を21.0％下回ると見込まれる。
表4 冷凍鶏肉各部位の国別輸入量
資料：GTI社「Global Trade Atlas」
|
|
モモ |
ムネ |
手羽 |
||||
|
12月 |
通年 |
12月 |
通年 |
12月 |
通年 |
||
|
全体 |
輸入量 |
7,038 |
101,566 |
558 |
6,439 |
156 |
6,326 |
|
前年同期比 |
14.0 |
33.6 |
41.6 |
11.5 |
▲ 78.5 |
▲ 6.4 |
|
|
1位 |
国名 |
米国 |
米国 |
ブラジル |
ブラジル |
ブラジル |
ブラジル |
|
輸入量 |
5,072 |
85,606 |
468 |
6,041 |
132 |
3,817 |
|
|
前年同期比 |
18.0 |
64.2 |
19.4 |
11.6 |
▲ 70.1 |
▲ 18.0 |
|
|
2位 |
国名 |
ブラジル |
ブラジル |
米国 |
米国 |
テﾞンマｰク |
テﾞンマｰク |
|
輸入量 |
1,654 |
15,046 |
90 |
398 |
24 |
2,202 |
|
|
前年同期比 |
▲ 5.3 |
▲ 35.6 |
4,400 |
746.8 |
▲ 90.8 |
9.7 |
|
|
3位 |
国名 |
チリ |
チリ |
チリ |
チリ |
米国 |
ハンカﾞリｰ |
|
輸入量 |
264 |
574 |
0 |
0 |
0 |
211 |
|
|
前年同期比 |
100.0 |
226.7 |
- |
- |
- |
124.5 |
|
【藤井 麻衣子 平成24年3月29日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 （担当：国際調査グループ）
Tel:03-3583-9532
農畜産業振興機構 調査情報部 （担当：国際調査グループ）
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