メキシコの畜産を巡る最近の情勢〜中国向け豚肉輸出施設を新たに承認〜
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5つのプラントが中国向け豚肉輸出の承認を受ける
メキシコ食品衛生安全品質管理局(SENASICA)によると、中国向け豚肉輸出施設として、新たに5つの食肉処理施設が承認された。
なお、SENASICAによれば、この5つのプラントは2011年、キューバ、プエルトリコ、日本、韓国、米国、ベトナムおよびシンガポール向けに約6万4000トンの食肉を輸出しており、今年は前年比30%増を見込んでいるとのこと。
(今回新たに認定された5つの食肉処理施設)
(1)Sonora Agropecuaria施設(TIF番号57)
ソノラ州に位置する施設。加工豚肉および加工牛肉を扱う。
(2)Frigorifico Agropecuaria Sonorense施設(TIF番号66)
ソノラ州に位置する施設。加工豚肉および加工牛肉を扱う。
(3)Frigorifico Kowi施設(TIF番号74)
ソノラ州に位置する施設。加工豚肉、生鮮カット、マリネカット、電子レンジ調理品、冷蔵カットを扱う。
(4)Frigorifico Agropecuaria Sonorense施設(TIF番号148)
ソノラ州に位置する施設。加工豚肉および加工牛肉、冷凍カット、冷蔵カットおよび調理品を扱う。
(5)Granjas Ojai(TIF番号227)
シナロア州に位置する施設。加工豚肉を扱う。
注)TIF:メキシコ連邦政府による施設基準・衛生管理・検査基準に適合した食肉処理施設であり、
施設ごとに番号が割り振られている。
干ばつの継続により、トウモロコシ生産に打撃
過去70年間で最悪の干ばつに見舞われているメキシコであるが、5月の降水量は前月と比べて改善がみられたものの、主要なトウモロコシ地域を中心に干ばつの状況は続いている。米国農務省(USDA)によると、2011/12年度(10月〜翌9月)のメキシコにおけるトウモロコシ生産量は前年同期比10%減の1900万トンと見込まれている。
統計データ
【柴ア 由佳 平成24年6月5日発】
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