2012年7月18日、欧州委員会は、日本との自由貿易協定に向けて交渉を開始することを加盟国に提案した。交渉の方針は、EU閣僚理事会に提出され、今後、交渉開始の権限を付与された委員会で議論されることになる。
欧州委員会は、「日本は中国に続く第2位の貿易相手国であり、EUと日本のGDPを合せると世界のGDPの30%以上を占める。FTAが実現すればEUのGDPは約1%上昇し、日本向け輸出は30%増加する。」とFTAのメリットを強調した。
欧州委員会通商担当委員カール・ドゥ・グヒュト氏は「今後20年間のアジア経済成長を鑑みると、日本との交渉見送りは貿易戦略上重大な判断ミスとなるだろう」と、日本を中心としたアジアへの戦略の可能性を指摘した。
※参考
欧州委員会プレスリリース
Commission proposes to open negotiations for a Free Trade deal with Japan