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2011/12年度の豪州の生乳生産、2年連続の増産に

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前年度比4.2%増、ここ5年間で最大の生乳生産量

 デーリー・オーストラリア(DA)によると、2011/12年度(7月〜翌6月)の生乳生産量は、948万キロリットルと前年の910万キロリットルを4.2%上回り、2年連続の増産となった。増産の要因は、降雨に恵まれてかんがい用水が豊富であったこと、また、飼料穀物給与量の増加による1頭当たり乳量の増加などが挙げられる。1頭当たりの年間飼料穀物給与量は、1.74トン(1日当たり約4.8キログラム)と、前年度の1.66トンから4.8%の増加となっている。
図1 生乳生産量の推移
図1 生乳生産量の推移

乳製品、チーズおよび脱脂粉乳が増産

 乳製品生産量については、チーズが32万5000トンと前年度を3.7%上回った。脱脂粉乳も同3.5%増の23万トンと増加した。
 一方、全粉乳は同7.2%減の14万トン、バター(バターオイル含む)は同2.6%減の9万8000トンと前年度割れとなった。
図2 乳製品生産量の推移
図2 乳製品生産量の推移

輸出量は主要乳製品で軒並み前年割れも、飲用乳は好調

 輸出量については、バターが前年度比11.6%減の4万6400トン、脱脂粉乳が同9.0%減の14万1400トン、全粉乳が同7.7%減の11万6100トン、チーズが同1.2%減の16万1000トンと主要乳製品全てで軒並み前年度を下回った。
 一方で飲用乳は、前年度比18.2%増の9万1900トン、ホエイ製品は同10.7%増の4万1900トンと前年度を上回った。大幅な伸びを見せた飲用乳輸出については、主要輸出先であるシンガポール及び中国向けが7割を占めるが、これら2カ国での需要の伸びが増加の要因であると関係者は述べている。
図3 乳製品輸出量の推移
図3 乳製品輸出量の推移
【前田 昌宏 平成24年8月27日発】
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