ブエノスアイレス穀物取引所では、翌年度の作付面積は今年度(387万ヘクタール)に比べて、20%減の310万ヘクタールと予測している。これは種子等作付けに要するコスト高や昨年の干ばつの影響による資金不足から、生産者がトウモロコシの作付けを減らすと見ているためである。
このような市場の作付面積の減少予測がある一方、現地報道によると、農務長官は2012/13年度の生産量について、国際価格の上昇やこれまでの恵まれた天候により2500万トンから2600万トンに到達するものとコメントしている。
また、既報のとおり、MINAGRIは2012/13年度の輸出許可量はすでに1500万トンと公表しており、新年度の作付において、生産意欲を高める狙いもあるとみられている。
参考 アルゼンチン、2012/13年度の輸出許可量を1500万トンと発表(2012年7月27日)
2012/13年度の作付けは8月の最終週頃から、サンタフェ州やエントレリオス州の一部で開始されており、現在、トウモロコシの国際需給がひっ迫傾向にある中、今後のアルゼンチンのトウモロコシの生産・輸出動向が注目される。