ブラジル開発商工省(SECEX)によると、8月のトウモロコシ輸出量が、過去最高であった2010年9月の193万トンを超え、前年同月比81.2%増の276万トン(単価263.5ドル/トン(1ドル=79.6円:20,975円))と単月輸出量の記録を更新した。7月にも、前年同月の5.3倍の170万トンの輸出量を記録しており、2カ月連続で大幅に輸出量が増加した。
これは米国の干ばつによる減産予測によるシカゴ相場の高騰に伴い、ブラジル産トウモロコシへの需要が強まったためとみられる。さらに、ブラジルにおける2011/12年度のトウモロコシ生産量は7278万トンと過去最高が見込まれている。シカゴ相場の動きに伴い、ブラジルのトウモロコシ輸出価格も上昇しているものの、米国産よりは安い水準となっている。
現在、好調なトウモロコシ輸出は2012年1〜7月累計で626万トンとなっており、現地報道によると2012年は1500万トン(前年比58.6%増)に達することが見込まれている。
参考 ブラジル、2011/12年度トウモロコシ生産量は前年度比26.8%増の7278万トン