ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2012年 > 2011/12年度のトウモロコシ生産量は過去最高、大豆は前年度を下回る見込み(ブラジル)
米国の干ばつによる減産、シカゴ相場の高騰により、ブラジルのトウモロコシ輸出は7月以降、大幅に増加している。
ブラジルでは年2回、トウモロコシ生産が行われており、現在、第2期作(冬作)トウモロコシの収穫が終盤を迎えている。天候に恵まれた第2期作生産が前年度比73.0%増の3886万6100トンと大幅に増産したことから、年間生産量は記録を更新する見込みである。
2011/12年度の国内消費量は同4.4%増の5061万トンと予測され、これを大幅に上回るトウモロコシの生産があったことや、高まる国際需要とブラジル産トウモロコシの割安感によって、CONABは2012年の輸出量を前年比71.8%増の1600万トンと過去最高になるとみている。
9月12日現在、ブラジル産トウモロコシの値段(サンパウロ、現物)は、60キログラム当たり32.95レアル(1トン当たり271ドル)となっており、米国産トウモロコシ(シカゴ相場、9月限)の1トン当たり304ドルより10.8%安い水準にある。
参考 シカゴ相場の高騰により、8月のトウモロコシ輸出量が過去最高を記録(ブラジル)