ブラジルのブロイラー生産は、最近の飼料高の影響を大きく受け、生産者の収益の悪化が懸念されている。
農牧研究公社(EMBRAPA)によると、9月のブロイラー生産コストは生体1キログラム当たり2.38レアル(92円:1レアル=38.7円)となった。生産コストは、2カ月連続で前月比2ケタ台の上昇幅で推移したが、9月は同0.3%とやや落ち着きを取り戻してきたが、前年同月と比べると35.8%高で、依然として高水準となっている。この要因はトウモロコシおよび大豆かすの高騰である。生産コストに占める飼料費の割合は、7月に7割を超え、9月には74.8%となった。
参考 8月の鶏肉生産コストおよびブロイラー生産者価格が引き続き上昇(ブラジル)
9月の生産者価格は、生体1キログラム当たり2.46レアル(95円)となり、生産者価格が生産コストをわずかに上回った。9月以前では、2月と6月を除いて、生産コストが生産者価格を上回っており、生産者の収益状況は非常に厳しい状況となっている。