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ブロイラー生産コストが下落に転じる(ブラジル)

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 農牧研究所(EMBRAPA)の11月13日に公表データによると、9月のブロイラー生産コストが生体1キログラム当たり2.38レアル(94円:1レアル=39.7円)から2.30レアル(91円)に下方修正され、10月は2.25レアル(89円)となった。飼料穀物価格高騰によって、6月以降、生産コストは上昇基調にあったが、8月をピークに、9、10月と2カ月連続で下落した。9月は飼料費、10月は飼料費に加えてヒナ費が下落した。
 一方、10月のブロイラー生産者販売価格は、同2.50レアル(99円)に上昇した。生産者価格は、9月中旬に2.50レアル(99円)に上昇して以降、現在(11月14日)まで一定の水準で推移している。

 参考 9月のブロイラー生産コストは前年同月比35.8%高(ブラジル)
表1
 現地報道によると、ブラジル養鶏連合(UBABEF)は2000年以来、初めて鶏肉生産量(調製品含む)が前年度と比べ減少の見通し。2012年の生産量は、当初、1340万トンと前年の1305万トンを上回ると予測されていたものの、今回、前年比4.2%減の1250万トンに下方修正された。これは、生産者が生産コストの高騰のため、飼養羽数を減らしたことが要因とされる。
図2
【岡 千晴 平成24年11月15日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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