9月半ばより65日間にわたって生体1キログラム当たり2.5レアルで高止まりしていたブロイラー生産者価格が11月17日に上昇に転じ、月末には12%高の同2.8レアルまで急騰した。これは1カ月後にひかえたクリスマスに向けた需要が高まっているためとみられる。11月のブロイラー生産者価格は平均で同2.59レアルとなり、前年同月比22.7%高となった。また生産者価格の上昇に伴い、卸売、小売価格ともにさらに変動するとみられる。
生産者価格は高騰したものの、現在の水準では依然としてシカゴ相場に伴い高止まりしているトウモロコシ価格高騰による生産コスト上昇分はまかないきれていないとされる。さらに、ブラジルのトウモロコシ価格は、10月半ばから緩やかに上昇傾向にあり、鶏肉生産の収益性好転は当分難しいとみられる。