アルゼンチン農牧漁業省(MINAGRI)の12月18日付けプレスリリースによると、今年2月に中国との間で締結された2国間衛生協定に基づき、10月にアルゼンチンを出港した2台のコンテナに積まれたトウモロコシ48.1トンが青島に到着し、中国側の検疫をクリアした。今回の輸出数量はわずかでありサンプルとしてアルゼンチンのAdeco Agro社と山東新希望六和株式有限公司の間で実施された。同有限公司は2,660万トンの飼料生産能力や8.5億羽の家きんおよび850万頭の豚の処理能力を有する中国でも最大の飼料・食肉生産企業と言われている。
このことについて、アルゼンチンのヤウアール農牧大臣は「今回の輸出は歴史的なことであり、中国が新たな輸出市場に加わると同時にアルゼンチンが中国の重要な供給国と位置付けられる」とコメントしている。
中国は2011年以降トウモロコシの輸入国に転じており、2012年1〜10月までに456万トンを主に米国から輸入している。これは前年同期比386%増であり、12月までには523万トンの輸入が見込まれている。
アルゼンチン政府は2012/13年度のトウモロコシ輸出許可数量を1500万トンとしており、中国市場へも供給することができるだろうとしている。