ブラジル開発商工省貿易局(SECEX)によると、2012年の日本向けブラジル産トウモロコシ輸出量が前年の約3倍増の305万トンを記録した。2012年はブラジル産トウモロコシ輸出量の仕向け先として、前年、日本より数量の多かったイラン向けと台湾向けを押さえ、日本向けが最大となった。また、韓国向けのブラジル産トウモロコシ輸出が258万トン、米国向けが72万6887トンと、前年を大きく上回る数量を記録した。
このようにブラジルからのトウモロコシの輸出が増加しているのは、米国の干ばつによるトウモロコシの減産とこれによるシカゴ相場の高騰によって、トウモロコシの代替輸入先として、供給量が豊富かつ比較的安価な南米産トウモロコシの需要が高まったためである。
表1 ブラジル産トウモロコシ輸出(通年)
12月単月の輸出量は前月の391万トンより減少したものの、前年同月比2.5倍の279万トンを記録した。8〜11月の4カ月連続で単月の輸出量の記録を大きく更新した結果、ブラジルのトウモロコシ輸出総量は、過去最大であった2007年の1091万トンを大きく超える1978万トンとなった。