2012年度第3四半期インド産大豆かすの輸出量は回復の兆し(インド)
第3四半期の輸出量、前年同期比75%
インド油糧協会(The Solvent Extractors’ Association of India(以下「SEA」)によると、2012年度第3四半期(10〜12月)の大豆かすの輸出量は、106万1千トンとなった。 第2四半期(7〜9月)は前年度同期比34.8%まで落ち込んだが、第3四半期は、同74.8%まで回復となったことがわかった。
第2四半期(7〜9月)は大豆粒の国際価格が高値で取引されることに伴い、大豆粒のまま輸出取引され、大豆油や大豆かす製造用に向けられる数量が減少し、大豆かすの輸出価格(FOB)が上昇したことから、大幅減となった。
第3四半期(10〜12月)は大豆粒の国際価格が下落したため、大豆かすの輸出価格(FOB)も軟化し、12月は1トン当たり531ドルで、近年最も高値をつけた8月の同760ドルと比べ30.1%安となったことから、輸出量の回復の兆しが見られた。
図1
日本向け大豆かすの12月の輸出量は12万8千トン
第1〜3四半期までの日本向けの大豆かすの輸出量は、36万3千トンと前年同期比の4割にとどまっているものの、12月単月での輸出量は12万8千トンと全体の3割強を占めた。
大豆粒の国際価格が現在の価格(500ドル台/トン)で推移すれば、インドの大豆かすの輸出量は徐々に回復が見込まれると考えられる。
【宗政 修平 平成25年1月9日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-4397