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EU、日本産牛肉輸入を解禁へ

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 欧州委員会は日本産牛肉の輸入解禁を公表した。
 日本は牛肉輸出の解禁を要請していたが、口蹄疫などの影響で交渉は長期化していた。OIEが日本を口蹄疫清浄国と承認したことにより輸入解禁となった。
 欧州委員会は、解禁により「神戸牛」など人気のある牛肉が日本から輸入されるだろうとコメントしている。
 今回の日本産牛肉の輸入解禁日は、EUの官報(Official Journal)にて公表された後であり、2013年春ごろの見込みであるとしている。

日本、フランスとオランダの牛肉輸出再開へ

 また、日本の厚生労働省は2月、牛肉輸入規制を一部緩和した。これによりEUから輸入を認める牛の月齢を、フランスは「30か月齢以下」、オランダは「12か月齢」となる。
 この緩和に対して欧州委員会は、2月1日に日本政府のEU産牛肉の輸入規制緩和について、牛肉輸出拡大の大きな一方を踏み出したとコメントを発表した。
 日本は、2001年以降、欧州におけるBSE(牛海綿状脳症)発生を機にEUからの牛肉輸入を禁止した。EUは、2005年の第1次TSE(伝達性海綿状脳症)ロードマップ作成、次いで2010年の第2次TSEロードマップを作成し、BSE撲滅に向けて取り組んできた。(詳細は※参照のこと)
2009年、国際獣疫事務局(OIE)はフランスおよびオランダを「BSEのリスクが管理された国」として認定した。
 欧州委員会は、フランス及びオランダの輸出解禁を機に、日本における市場拡大に大きな期待を示した。
※「さらなるBSE対策の合理化に取り組む欧州委員会」2010年9月
http://lin.alic.go.jp/alic/month/domefore/2010/sep/gravure01.htm
【矢野麻未子 平成25年2月7日発】
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