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米国農務省、トウモロコシ輸出量を下方修正

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 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は2月8日、2月の世界農産物需給推計の月次報告を公表した。米国における2012/13穀物年度(9月〜翌8月)のトウモロコシと大豆の生産情報については、既に収穫が終わっているためすべて前月の予測値が据え置かれた。今回の報告では、トウモロコシは輸出向けの減少により期末在庫が3000万ブッシェル上方修正され、大豆は国内搾油向けの増加により期末在庫が1000万ブッシェル下方修正された。

トウモロコシの在庫率はわずかに上昇

 米国におけるトウモロコシの需給見通しは、生産が既に終了しているため前月の予測値が据え置かれた。消費量は飼料向けが前月の予測値に据え置かれたものの、甘味料およびコーンスターチなどを含む食品向けや種子向けなどの増加見通しにより前月の予測値から2000万ブッシェル上方修正された。一方、輸出量は米国産トウモロコシの価格の高止まりによる販売量の減退や輸出競合国であるブラジルで第2期作の豊作による輸出量の高まりを受け前月の予測値から5000万ブッシェル引き下げられた。その結果、期末在庫が6億200万ブッシェルから3000万ブッシェル引き上げられ6億3200万ブッシェルと増加見通しとなった。これにより在庫率は前月の5.3%から5.6%とわずかに上昇した。生産者平均販売価格は、上値および下値ともに前月の予測値から0.25ドル引き下げられ6.75〜7.65ドルになると予測された。

大豆の消費量はわずかに増加

 大豆の需給見通しは、生産が既に終了しているため前月の予測値に据え置かれた。 一方、消費量は大豆かす需要の高まりを背景として輸出量の増加および米国内の大豆かす需要の高まりを反映して1000万ブッシェル上方修正された。その結果、期末在庫は前月の予測値から1000万ブッシェル下方修正されて1億2500万ブッシェルと予測された。また、期末在庫率は前月の4.4%から4.1%とわずかに減少した。生産者平均販売価格は、上値および下値ともに前月の予測値から0.05ドル引き上げられ、1ブッシェル当たり13.55〜15.05ドルになると予測された。市場関係者の予想よりわずかに下回っていたことから、シカゴの大豆の先物価格の9日の終値は前日比0.04ドル安の12.27ドルとなった。
表
【山神 尭基 平成25年2月12日発】
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