2012年7月以降、ブラジル産トウモロコシ輸出は前年を大きく上回って推移しているがブラジル開発商工省貿易局(SECEX)によると、2013年2月のトウモロコシ輸出量は229万トンと、前年同月の約8.2倍にまで増加し、前月に引き続き好調なペースを維持している。
なお、米国の2012/13穀物年度が開始される2012年9月から2013年2月のブラジルからのトウモロコシ輸出量は累計で1917万トンとなっており、同時期における米国からの輸出量の943万トンの2倍となっている。
参考
2013年1月のトウモロコシ輸出は前年同月の4倍と好調(ブラジル)
2013年2月のブラジル産トウモロコシの主要輸出先は、韓国(51万トン)、日本(41万トン)および米国(26万トン)であり、1月に引き続き、多くの輸出先で前年同月の輸出実績を大幅に上回った。2012年度(4月〜翌2月累計)でみてみると、日本向けが5.6倍の410万トンとなった。これは日本の需要量の約900万トンの半分弱を占め、米国産トウモロコシの代替先としてブラジル産の存在感が増していることを示す。また韓国向けは、ブラジル産トウモロコシが安価であったため、前年の44倍の398万トンとなった。さらにこれまでほぼ実績のなかった米国向けが128万トンとなった。これは米国の干ばつによって主に中南部のブロイラー生産地域での供給量が不足したためである。