国家発展改革委員会は4月7日、「緩解生猪价格周期性波動調控預案」(豚市場価格の周期的な変動を緩和する調整準備計画:2012年第9号公告)に基づき、全国20余りの行政区において豚肉の買入および冷凍備蓄を開始したことを発表した。
中国では、年初来、豚の生体価格が下落している。このため、豚出荷価格は、3月に入り4週連続で、同計画で設定しているトウモロコシ卸売価格との調整目標基準(損益均衡ライン:豚出荷価格/トウモロコシ卸売価格=6:1)を下回り、養豚農家の経営が悪化する状況となった。この状況を受け、中国政府は、市場価格より若干高めの価格で豚肉を買い入れることで市場価格の底入れを図り、養豚農家の損失拡大を防ぐものとしている。
併せて、中国政府は、現在、国内生産量は供給過剰にあり、この状況は当面継続していくと判断していることから、養豚農家に対して、市場価格の動向を注視のうえ、生産調整に努めるよう呼びかけている。