2012年の豚肉輸出量は減少も、生体豚の輸出頭数は増加(デンマーク)
豚肉輸出量は9.8%減の160万5000トン
デンマーク食料農業理事会が公表した統計によると、2012年の豚肉輸出量は全体で160万5000トンとなり、前年比9.8ポイントの減少となった(表1)。
特に減少量が大きかったのは、輸出量全体の6割以上を占める部分肉であり、前年比12.8パーセントの減少となった。国別にみると、英国、ポーランド、イタリアなどの主要輸出先で同10〜20パーセントの減少となり、日本向け部分肉は同9.0ポイント減少し11万8000トンであった。
一方、中国向け輸出量は19万7000トン(前年比10.2%増)と大きく増加した。特に内臓等の輸出量が同14.7ポイント増加し、デンマーク豚肉の輸出先国としてドイツ、英国に続き第3位のシェアを占めている。
生体豚輸出は肥育豚が減少(19.7%減)するも、子豚頭数が増加(15.3%増)
生体豚輸出は、肥育豚および大貫の輸出頭数は減少したものの、子豚および繁殖母豚の輸出頭数が増加した。
子豚(50キログラム未満)の輸出頭数は、前年比15.4ポイント増加し、972万頭であった(表2)。輸出先国をみると、ドイツが7割を占めており、続いてポーランドが2割を占めている。特にポーランドは、前年比46.0ポイント増と大幅に輸入頭数を増やした。
肥育豚及び大貫(50〜160キログラム)の輸出頭数は、前年比19.7ポイント減少し、28万2000頭となった(表3)。最大の輸出先国であるドイツ向けが同45.3ポイント減と大きく減少したが、反面、ロシア向けが同533.1ポイント増と大幅に増加した。
繁殖母豚の輸出頭数は、13万7000頭(前年比148.9%増)と大幅に増加した(表4)。全ての主要な輸出先で増加したが、特にドイツ(同322.1%増)とウクライナ(同213.1%)の増加が顕著となった。
【宅間 淳 平成25年5月9日発】
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