中国政府は5月20日、国際獣疫事務局(OIE)に対し、江蘇省における口蹄疫の発生を通報した。
江蘇省におけるO型の口蹄疫は、2012年12月に豚で発生した以来となり、中国全土においては、2月のチベット自治区での発生以後、本年3例目となる。
江蘇省は、主要養豚産地である山東省に隣接するとともに、発生場所の常州市は大消費地の上海市近郊に位置し、人物の往来が多い地域でもある。
最近、中国西部ではA型口蹄疫の発生が続いていたが、今回、華中エリアにおいてO型発生したことから、今後、中国における口蹄疫の発生状況を注視する必要がある。
※ 江蘇省の豚飼育頭数(2011年):1745.5万頭
(全国第10位:国内シェア約3.7%)
【概 要】
・発 生 日 : 2013年5月20日
・発生場所 : 江蘇省常州市
・病 原 : 口蹄疫ウィルス(血清型:O型) ※発症原因:不明
・患畜概要 : 豚(飼育頭数405頭・発生頭数3頭・死亡数0頭・淘汰数405頭・と畜数0頭)