米国農務省(USDA)が5月20日に発表した「Crop Progress」によると、5月19日時点の主要18州におけるトウモロコシの作付率は71%となり、前週の28%から大きく進展した。また、過去5年平均(79%)と比べても、同等の水準まで回復してきた。
作付け当初は、コーンベルト地帯での降雨および積雪により作付率は前年を大幅に下回っていたが、5月に入り天候が回復に向かったことから、生産者は急速な作付けを行っている。なお、主要生産地であるネブラスカ州では、すでに8割の作付けが終了しているが、他州と比べて土壌水分量が前年を下回っていることから、今後、生育期における降雨が重要になるとみられる。
なお、今回公表された作付率が市場関係者の予想を上回ったことから、5月20日のシカゴ相場は前日からわずかに値を下げ1ブッシェル当たり649セントで引けた。