中国政府は5月30日、国際獣疫事務局(OIE)に対し、チベット自治区ラサ市における口蹄疫(A型)の発生を通報した(ラサ市においては、今月2日に続き2例目)。
口蹄疫(A型)については、中国西部を中心に続発しているが、今月24日には、同自治区林芝市でも発生が報告されており、同自治区内での発生が続いている。
中国農業部は、口蹄疫対策の強化を進めているが、同自治区は、有数の育牛産地であるとともに、インドをはじめとした複数の国境を有していることから、中央および地方政府による口蹄疫対策の徹底が求められている。
※ チベット自治区の牛飼育頭数(2011年):614.9万頭(全国第5位:国内シェア約5.9%)
(2013年のA型口蹄疫発生状況)
・牛:10例 3月:1例(青海省)
4月:2例(新疆ウイグル自治区、チベット自治区)
5月:7例(新疆ウイグル自治区(2例)、チベット自治区(4例)、青海省)
・豚: 1例 2月:1例 広東省
【概 要】
・発 生 日 : 2013年5月30日
・発生場所 : チベット自治区ラサ市
・病 原 : 口蹄疫ウィルス(血清型:A型) ※発症原因:不明
・患畜概要 : 牛(飼育頭数70頭・発生頭数8頭・死亡数0頭・淘汰数70頭・と畜数0頭)