2013年度(4〜5月)大豆かすの輸出量は減少(インド)
2013年4月〜5月の大豆かすの輸出量は、前年同期比6割弱減
インド油糧協会(SEA)によると、2013年4月〜5月の大豆かすの輸出量は19万5943トンと前年同期比57%減となった。
この要因としては、大豆粒の国際価格(シカゴ相場)の高騰を受け、インド国内の大豆取引価格が上昇しており、大豆粒のままでの国内供給や輸出取引が増加し、大豆油や飼料用原料である大豆かす製造用向けが減少したためである。
2012年度の日本の輸入量は、2011年度の半分
2012年度(2012年4月〜翌年3月)のインド産大豆かすの輸入量は、63万7509トンと前年の約半分となった。
一方、中国産大豆かすの輸出量は前年より増加しており、インド産の減少分は中国産で手当され、総輸入量は前年並みの200万トンを確保した形となった。
2010年、2011年とインドは日本向け第1位の大豆かす供給国であったが、2013年5月の日本向け輸出量がゼロとなった。インド国内の大豆かすの需要が増加していることに加え、中東のイラン向けの輸出が大幅に伸びてきているため、今後、日本がインド産を手当てすることは困難となる恐れがある。
なお、中国の大豆かすは、搾油用大豆を南米から輸入し製造されており、その生産量は、国内消費量を上回っているため、まだ、輸出余力はあるものと考えられる。
【宗政 修平 平成25年6月12日発】
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