2012/13年度の穀物収穫量見込みは過去最高と公表(アルゼンチン)
総収穫量見込みは1億540万トン
フェルナンデス大統領は7月16日、2012/13年度の穀物の総収穫量について、過去最高の1億540万トンを記録する見込みであることを公表した。このうちトウモロコシが3210万トンと過去最大の収穫量が見込まれるほか、大麦が520万トン、大豆が4940万トンとそれぞれ記録的な収穫量が見込まれるとしている。
これに関連して、ヤウアール農相は「10年前の2002/03年度は7100万トンだった収穫量が、2012/13年度には1億500万トンに増加している」とコメントしている。
5月末に農牧漁業省が公表した2012/13年度の穀物の総収穫量見込みでは、前年度を1100万トン上回る1億260万トンであったが、今回はさらに上方修正されることとなった。
トウモロコシ作付見通しの測定法を変更
トウモロコシの収穫はほぼ終了に近づいているが、政府は2012/13年度の生産量見通しを前回予測の2610万トンから3210万トンへと大幅に引き上げた。現地報道によると、政府がトウモロコシの作付面積の見通しを大幅に引き上げたのは、4年前から着手している新たな作付面積の推計法の開発により、より正確な集計を取り入れた結果としている。従来は生産者、種子販売者および農業部門の関係者への調査に加え、生産量の推計を集計するものだったが、現在は、農牧省の調査チームを国内の様々な地域の耕地に派遣し、これら現地調査での観測結果と衛星画像を参考に見通しが立てられている。
【横打 友恵 平成25年7月22日発】
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