ブラジル食糧供給公社(CONAB)は8月8日、2012/13年度(10月〜翌9月)の第11回目となる月例の主要穀物作付状況調査報告を公表した。これによると、トウモロコシの生産量は前年度比10.0パーセント増の8025万トンと前月予測(7908万トン)を上方修正した一方、大豆については同22.7パーセント増の8146万トンと前月予測から変更は行われなかった。
参考
2012/13年度のトウモロコシ生産量は記録的豊作と予測(ブラジル)
第2期作のトウモロコシは、2月の多雨によって作付けに若干の遅れがみられ、主な生産地である中部から南部にかけての生産州では、早播きの大豆の収穫が同時に行われている。天候はその後回復し、すべての地域において作付面積の増加が見られた。これにより、第2期作の生産量は前年度比15.4パーセント増の4514万1000トンと過去最高が見込まれている。この結果、2012/13年度のトウモロコシ生産量は前年比10.0パーセント増の8025万トンの記録的数量が見込まれている。
ブラジルの国内市場にあっては、シカゴ相場が下落していることに加え、ブラジルでの豊作見通しの中で収穫が進んでいることが、国内のトウモロコシ価格が低下している要因とされている。中西部のマットグロッソ州では60キログラム当たり9レアル(378円:1レアル=42円)となったほか、ゴイアス州およびマット・グロッソ・ド・スル州の一部の地域においては17.46レアル(733円)の最低保証価格を下回っている。