中国政府は8月26日、国際獣疫事務局(OIE)に対し、チベット自治区ナクチュ地区における牛のA型口蹄疫の発生を通報した。
この度の報告は、8月5日に同自治区シガツェ市で発生したものの続報となる。同自治区では、今年に入り13件の口蹄疫の発生が確認されており、他の地域と比べて、その発生数は突出している。また、同自治区は、四川省や雲南省といった有数の育牛地域に隣接していることから、他地域への拡大を防ぐべく、引き続き中国政府による口蹄疫対策の強化が求められている。
〔チベット自治区における口蹄疫の発生状況: 計13件〕
・2月:1件(O型・牛) ・6月:1件(O型・牛)
・4月:1件(A型・牛) ・7月:2件(A型・牛および豚、O型・牛)
・5月:4件(A型・牛) ・8月:4件(A型・牛(3件)、O型・牛および羊/山羊)
【概 要】
(ナクチュ地区:ディル県恰則郷)
・発 生 日 : 2013年8月10日
・病 原 : 口蹄疫ウィルス(血清型:A型) ※発症原因:不明
・患畜概要 : 牛(飼育頭数7頭・症例数7頭・死亡数0頭・淘汰数不明・と畜数不明)
(ナクチュ地区:ナクチュ県ナクチュ鎮)
・発 生 日 : 2013年8月19日
・病 原 : 口蹄疫ウィルス(血清型:A型) ※発症原因:不明
・患畜概要 : 牛(飼育頭数388頭・症例数99頭・死亡数0頭・淘汰数 388頭・と畜数0頭)