中国政府は9月10日、国際獣疫事務局(OIE)に対し、チベット自治区ナクチュ地区における牛のA型口蹄疫の発生を通報した。
OIEの発表によると、この度の報告は、同自治区で8月に発生した事例の続報ではなく、4月と5月に同自治区で発生した事例の続報としている。
当該発生への対応としては、ワクチン接種(牛:51,345頭、豚:1,124頭、羊/山羊:348頭)や施設等への消毒、国内における移動制限などの措置が執られているが、同自治区では、今年に入り口蹄疫が続発していることから、引き続き中国政府による口蹄疫対策の強化が求められている。
〔チベット自治区における口蹄疫の発生状況: 計14例〕
・2月:1例(O型・牛)
・4月:1例(A型・牛)
・5月:4例(A型・牛)
・6月:1例(O型・牛)
・7月:2例(A型・牛および豚、O型・牛)
・8月:4例(A型・牛(3件)、O型・牛および羊/山羊)
・9月:1例(A型・牛)
【概 要】
(ナクチュ地区:バチェン県)
・発 生 日 : 2013年9月5日
・病 原 : 口蹄疫ウィルス(血清型:A型) ※発症原因:不明
・患畜概要 : 牛(飼育頭数38頭・症例数38頭・死亡数0頭・淘汰数 38頭・と畜数0頭)