2012年の畜産物生産費調査の概要について(韓国)
韓国統計庁から2012年の畜産物(牛・豚・鶏)の生産費が公表された。2012年は畜産物の供給過剰による卸売価格低迷と飼料費の高止まりにより、2年連続で収益性が悪化している。
1 畜産物の生産費
2012年の生産費は、肉用牛および生乳の生産費は前年より上昇、養豚、養鶏は前年を下回ったものの、依然として高い水準にある。
繁殖牛(韓牛)が1頭当たり3,254千ウォン(前年比6.3%高)、肥育牛(韓牛)が生体600キログラム当たり5,764千ウォン(同1.3%高)、肉用牛が同4,063千ウォン(同1.0%高)、生乳が1リットル当たり784ウォン(同9.2%高)となった。
また、肥育豚が生体100キログラム当たり294千ウォン(同2.6%安)、採卵鶏が卵10個当たり1,227ウォン(同3.2%安)、ブロイラーが生体1キログラム当たり1,361ウォン(同1.2%安)となった。
2 生産費に占める飼料費は上昇
2012年の飼料費は、いずれの畜種においても前年を上回った。
繁殖牛(韓牛)が1頭当たり1,494千ウォン(前年比3.5%高)、肥育牛(韓牛)が生体600キログラム当たり2,412千ウォン(同5.5%高)、肉用牛が同2,391千ウォン(同2.9%高)、生乳が1リットル当たり451ウォン(同2.2%高)となった。
また、肥育豚が生体100キログラム当たり154ウォン(同2.2%高)、採卵鶏が卵10個当たり752ウォン(同3.2%高)、ブロイラーが1kg当たり845ウォン(同1.8%高)となった。
3 収益性(純利益)
2012年の1頭羽数当たりの収益性(純利益)は、生乳単価が上昇した乳用牛を除き、全畜種で減少しており、特に供給過剰となった肥育豚と採卵鶏の減少幅が大きい。
繁殖牛(韓牛)が1頭当たり△1,424千ウォン、肥育牛(韓牛)が同△916千ウォン、肉用牛が同△1,360千ウォン、乳用牛が同1,629ウォンとなった。
また、肥育豚が1頭当たり9千ウォン、採卵鶏が1羽当たり△5,944ウォン、ブロイラーが同96ウォンとなった。
【宗政 修平 平成25年9月20日発】
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