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2013/14年度の冬作物生産見通し、引き続き前年度比増(豪州)

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冬作物生産量は西オーストラリア州などで前年度比増の見通し

 豪州農業資源経済科学局(ABARES)は9月10日、2013/14年度(7月〜翌6月)の冬作物および夏作物の生産見通しを発表した。これによると、冬作物の主要作物である小麦が2446万7000トン(同10.8%増)、大麦が767万3000トン(同13.5%増)と、高温乾燥により減産となった前年度から、いずれも増加見通しとなっている(表1)。
 州別の冬作物生産量の見通しでは、最大の生産州である西オーストラリア州のほか、南オーストラリア(SA)州やビクトリア州など南部の州で、前年度を上回るとみられている。特に、SA州では、播種期から生育期にあたる6〜8月にかけて、生産地の大半で平年を大きく上回る降雨があったことから、上方修正された。
 一方、6〜8月の降雨が平年を大きく下回ったクイーンズランド州やニューサウスウェールズ州では、見通しが下方修正され、生産量は前年度を下回るとみられている。
 現在、冬作物生産地域の多くでは乾燥傾向が伝えられており、現時点での見通しを達成するには、今後の降雨が必要とされている。
表1 2013/14年度の主要冬作物生産見通し

2013/14年度のソルガム生産見通し、前年度比17.4パーセント増

 2013/14年度の夏作物のうち、ソルガムは202万トン(同17.4%増)、綿実が140万トン(同0.2%減)、コメが90万7000トン(同22.2%減)と見込まれている(表2)。
 ソルガムは、国内価格の上昇による作付面積の増加から、増産が見込まれる一方、かんがいに頼るコメについては、かんがい用水の使用可能量の減少から、作付面積および単収は減少するとみられている。
 ソルガムの播種作業は、10月半ば頃より開始される。冬作物と同様、現時点での作付け見通しを達成するには、播種前から播種時にかけての降雨が必要とされている。
2013/14年度の主要夏作物生産見通し
【伊藤 久美 平成25年9月25日発】
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