2013年度(4〜8月)の大豆かすの輸出量は回復傾向、しかし、日本向けは減少が続く(インド)
2013年4月〜8月の大豆かすの輸出量は、回復傾向
インド油糧協会(SEA)によると、2013年4〜5月の大豆かすの輸出量は、前年同期比57パーセント減であった(図1)。
しかし、6月中旬以降、大豆粒の国内取引価格の下落(図2)を受け、大豆粒のままでの国内供給や輸出取引が減少し、大豆油や飼料用原料である大豆かす製造用に向けられたため、大豆かすの輸出量は急速に回復し、4〜8月までの輸出量は70万100トンと前年同期比14.2パーセント減の水準まで戻した。
また、9月の国内大豆粒の取引価格も低価格帯で推移していることから、9月の輸出量も2011年度並みになると考えられる。
2013年4〜8月の日本向け輸出量は、わずか1万1千トン
同協会によると、2013年4〜8月の日本向け輸出量は1万1351トンとなった(表1)。このうち、4月の輸出量が89.3パーセント(1万141トン)であることから、5月以降の輸出は、ほぼなされていない状況である。
2011年度、インドは日本の第1位の大豆かす供給国であった(図3)。しかし、2012年度以降、インド国内の大豆かすの需要が増加していることに加え、イラン向け輸出が急激に伸びてきていることから、日本がインド産を確保することが困難な状況は続いており、インド産の減少分を中国産で手当てする状況が続いている。
【宗政 修平 平成25年9月30日発】
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