2013年の畜産農家戸数は1297万戸、牛の飼養頭数は1424万頭(インドネシア)
インドネシア中央統計局(BPS)は12月2日、2013年農業センサスの概要を公表した。農業センサスは、1963年から10年ごとに実施され、今回で6回目の調査となる。これによると、農林漁業に従事する農家戸数(家族経営)は2614万戸と、10年間で16%減少した。このうち畜産農家は、家族経営が同30%減の1297万戸となった一方、企業経営が同30%増の636戸となり、企業経営による集約化が進んでいることがうかがえる。
また、牛の飼養頭数は1424万頭で、内訳は肉用牛が1269万頭、乳用牛が44万頭、水牛が111万頭となった。飼養頭数が最も多い地域はジャワ島で、次いでスマトラ島となった。
なお、農業省が毎年公表する畜産統計によると、2011年の牛の飼養頭数は、肉用牛が1482万頭、乳用牛が60万頭、水牛が131万頭で、水牛以外の牛の飼養頭数はこれまで増加傾向にあった。
今回の農業センサスと畜産統計による牛の飼養頭数を比較すると、この2年間で大幅に減少している。減少の要因としては、インドネシア政府が牛肉の自給率向上のため、2012年以降、生体牛および牛肉の輸入割当を縮小し、内需を満たせなくなったことから、国産牛のと畜が進んだことによるものとみられる。
【木下 瞬 平成25年12月17日発】
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