ブラジル地理統計院が2013年第3四半期の畜産データを公表
牛肉:と畜頭数は過去最高を記録
2013年第3四半期の牛のと畜頭数は891万3000頭と、第2四半期の853万6000頭に続き最高記録を更新した。この結果、と畜頭数は前年同期比10.7%増と8期連続で前年同期を上回って推移している。また、牛肉生産量(枝肉換算)は過去最高の214万トンを記録し、前年同期比11.4%増とかなり大きく増加した。好調な輸出と旺盛な国内需要にけん引される形で生産量が増加したとみられている。
豚肉:と畜頭数は過去最高を記録
同年第3四半期の豚と畜頭数は、前年同期比0.6%増の935万1000頭となった。これは、IBGEがデータの公表を開始した97年以降の最高記録となった。また、豚肉生産量(枝肉換算)は同0.4%増となった。主要生産地である南部はと畜頭数全体の65.9%を占め、前年同期に比べシェアを0.8ポイント伸ばした。その他、南東部18.6%、中西部14.3%、北東部が1.2%を占めた。州別で見ると、最大の生産州であるサンタカタリーナ州が前年同期比0.4%増、次いでリオグランデドスル州が同8.3%増、パラナ州が同3.3%減となった。国内需要は旺盛であるものの、昨年末に飼料価格高騰の煽りを受けて母豚の早期淘汰が増加したため、生産量はわずかしか増えていない状況にある。
鶏肉:ブロイラー処理羽数は過去最高
同年第3四半期のブロイラーの処理羽数は、前年同期比8.4%増の14億4400万羽と過去最高を記録した。主要生産地域である南部の全生産量に占める生産割合(第3四半期)は、58.8%から60.3%に増加し、これはリオグランデドスル州(前年同期比28.2%増)、パラナ州(同11.5%)での増加によるものとみられる。この結果、鶏肉生産量は同7.7%増の319万1000トンとなった。牛肉同様、輸出と国内消費が共に好調なため生産量が拡大したとみられている。
【米元 健太 平成26年1月8日発】
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