中国政府は1月8日、国際獣疫事務局(OIE)に対し、チベット自治区シガツェ地区での牛と羊のA型口蹄疫の発生を通報した。
OIEの発表によると、このたびの報告は、同自治区で昨年9月に発生した事例の続報としている。また、中国政府は、当該発生に対して淘汰や施設の消毒実施などで対応するとしており、ワクチン接種は実施しないとしている。
チベット自治区では、昨年1年間で14例のA型口蹄疫の発生が報告されているが、昨年9月以来、4カ月ぶりの発生となった。中国農業部は昨年11月、甘粛省で東アジアにおける畜産生産と公衆衛生の安全を確保を目的とした「東アジアの口蹄疫抑止に係わるワークショップ」(WS)を開催しており、当該WSで合意された技術管理分野での相互交流・協力の強化などを通じた中国政府による口蹄疫対策が期待されている。
【概 要】
(シガツェ地区:ギャンツェ県Baisha村)
・発 生 日 : 2014年1月2日
・病 原 : 口蹄疫ウィルス(血清型:A型) ※発症原因:不明又は調査中
・患畜概要 : 牛(飼育頭数12頭・症例数7頭・死亡数0頭・淘汰数 12頭・と畜数0頭)
羊(飼育頭数33頭・症例数0頭・死亡数0頭・淘汰数 33頭・と畜数0頭)