米国農務省、2013/14年度のトウモロコシ生産見通しを下方修正
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は1月10日、2013/14穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。これによると、米国のトウモロコシ生産量は単収がわずかに落ち込んだことから、前月の予測値から下方修正された。一方、大豆の生産量は収穫面積および単収の増加により前月から上方修正された。
トウモロコシ価格下落により、需要は増加見通し
米国のトウモロコシ生産量は、収穫面積が前月の予測値から50万エーカー(20万ヘクタール)上方修正されたが、単収が1.6ブッシェル下方修正されたことから、前月から6400万ブッシェル(162万6000トン)下方修正された。また、輸入量は、前月から更に500万ブッシェル(12万7000トン)上方修正された。
一方、総消費量は、飼料など向け、輸出向けおよびエタノール向けが上方修正されたことから、前月から1億ブッシェル(254万トン)増の131億5000万ブッシェル(3億 3401万トン)とされた。
期末在庫量は、生産量が下方修正された一方、総消費量が上方修正されたことから、16億3100万ブッシェル(4143万トン)と前回から1億6100万ブッシェル(409万トン)引き下げられ、期末在庫率は12.4%に減少した。
生産者平均販売価格は、需要の増加が下支えになると見込まれるとから前月値からさらに下値が引き上げられた一方、豊作により上値を下げる形となり、1ブッシェル当たり4.10〜4.70ドルと予測している。
大豆の期末在庫率はわずかに減少
2013/14年度の大豆生産量は、収穫面積および単収ともに前月から上方修正されたことから、32億8900万ブッシェル(8946万トン)とされた。輸入量は、前月の予測値に据え置かれた。
一方、総消費量については、大豆かす需要の増加やアルゼンチンの輸出量が減少見通しとなったことから、搾油向けおよび輸出向けが上方修正され、前月より3000万ブッシェル(81万6000トン)増の33億400万ブッシェル(8987万トン)とされた。
期末在庫は、供給量の増加分をわずかに上回る消費量が見込まれ、前月の予測値に据え置かれたものの、期末在庫率は、4.5%と先月から1.0ポイント減少した。
生産者平均販売価格は、需要の増加により下値がわずかに引き上げられた一方、上値が引き下げされたことから1ブッシェル当たり 11.75〜13.25ドルになると予測している。
【山神 尭基 平成26年1月15日発】
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