2014年1月8日ウクライナ獣医当局は、国際獣疫事務局(OIE)にアフリカ豚コレラの発生を報告した。
ウクライナは2012年に初めて発生が確認されて以降、2例目となる。
当報告では、アフリカ豚コレラに感染したイノシシが、ロシアとの国境付近にあるルハーンシク州(Luhansk 州)の川で死亡した状況で発見された。当局による検査により、アフリカ豚コレラの感染が認められた。
隣国のベラルーシでは、当該発生地域からの生体豚および豚肉の輸入を禁止した。また、ベラルーシは、1月の始めに、家族経営体で豚2頭の死亡した事例が確認されているが、アフリカ豚コレラと確認されていないものの、万が一に備えて、死亡豚の焼却などまん延防止の措置が講じられていると発表した。
1月13日及び14日に開催された食品連鎖・動物衛生常設委員会(SCoFCAH)の会合において、EUは、昨年、決定した規則に基づく防疫措置により域内への侵入は、防止できることを確認した。
この規則は、当該疾病の発生地域からの生きた家畜および飼料を運搬する車両の消毒を義務化したもので、最低でも3年間実施される。
また、EUは、2014年の家畜衛生に対しての予算を1億6000万ユーロ(約235億2000万円)計上した。そのうち、アフリカ豚コレラ等に85万ユーロ(約1億2500万円)を割り当て、ロシア、ベラルーシ及びウクライナからのアフリカ豚コレラの侵入に神経をとがらせている。