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2013/14年度主要穀物の生産状況等調査結果(第5回)を公表(ブラジル)

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 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は2月11日、2013/14年度(10月〜翌9月)第5回目となる主要穀物作付状況調査報告を発表した。これによると、トウモロコシ生産量は7547万トン(前年度比6.8%減)、大豆は9001万トン(同10.4%増)となり、それぞれ前回報告(1月)より下方修正された。
表1

トウモロコシ:2013/14年度の生産量予測は前年度比6.8%減の7547万トン

 第1期作トウモロコシの作付面積は、646万ヘクタール(前年度同期比5.2%減)と予測されており、その減少要因としてCONABは、トウモロコシよりも収益性の高い大豆の作付意欲が高まったことを挙げている。
 地域別で見ると、北東部地域以外の生産量は前年度から軒並み減産と見込んでいる。特に中西部のゴイアス州や南部のパラナ州での第1期作の作付面積減少幅が大きく、それぞれ同23%以上減としている。一方、北東部の作付面積は同6.8%の増加としており、同地域は今年度、南部、南東部に次ぐ第1期作トウモロコシ生産地域に躍進するとみられている。 昨年12月頃より、ブラジル南部を中心に続いた高温乾燥による生育への影響が懸念されているが、CONABは、今回の報告では第1期作トウモロコシ生産量への影響はそれほど大きくないとしている。このため、ブラジル全体の第1期作トウモロコシの生産量は、前回報告(1月)からわずか15.2万トン減の3263万6100トン(同6.2%減)と見込まれている。
 一方、第2期作トウモロコシの生産量は、前回報告から約340万トン下方修正され、4282万9400トン(前年同期比7.2%減)が予測されている。これは、上述の高温乾燥の影響で、第2期作トウモロコシ主要生産州の作付けが適期に進まず、作付面積や単収予測が下方修正されたことによる。
表2

大豆:2013/14年度の生産量予測は前回報告よりわずかに減少

 大豆の作付面積は、前年度比6.9%増の2966万ヘクタールが見込まれている。
 トウモロコシと同様に、南部を中心として発生した高温乾燥の影響で単収と生産量予測は前回報告よりわずかに下方修正されている。なお、最大生産地域の中西部の作付面積は、同7.3%増の1370万6000ヘクタール程度と予測されている。
 生産量の大幅な伸びが期待される地域として、これまでの報告と同様に北東部を中心としたマトピバ地域を挙げており、単収の大幅な増加を受け、同地域の生産量は国内全体の生産量の約1割に相当する930万9200トン(同36.3%増)まで拡大すると見込まれている。
 全ての地域で前年度より作付面積が拡大し、多くの州で単収の増加が見込まれることから、CONABは国内全体の大豆生産量を前年度比10.4%増の9001万トンと予測している。
表3
表4
【米元 健太 平成26年2月17日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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