ポーランド、アフリカ豚コレラ2例目を確認
欧州家畜食肉取引組合(UECBV)によると、2月19日にポーランドで2例目となるアフリカ豚コレラ発生があったことを明らかにした。
今回の発生もイノシシで、前回の発生地域と同じくポドラシェ(Podlaskie)県であり、初発発生地域から15km、ベラルーシとの国境から3km離れた場所であった。
欧州委員会は、1月24日にリトアニア、2月17日にポーランドで発生したアフリカ豚コレラを踏まえ、EU域内の拡大防止のための措置として、リトアニアおよびポーランドの危険指定区域を拡大したことを公表した。
これにより、ポーランドはすでにアフリカ豚コレラの危険地域として、ベラルーシとの国境にあるポドラシェ(Podlaskie)県、マゾフシェ(Mazowieckie)県、ラブリン(Lubelskie)県の一部地域を指定していたが、今回の発生を受けて、当該3県の全地域を危険地域と指定した。
また、欧州委員会は、EUにとって重要な豚肉輸出先であるロシアが、リトアニアでアフリカ豚コレラが発生したことにより、当該国のみではなく、EU全体からの豚肉の輸入を禁止したことに対し、世界貿易機関(WTO)及び国際獣疫事務局(OIE)の規則に反するとして、引き続きロシアに対して抗議を行うことを発表している。
【参考】
ポーランドは、EUにおいて、ドイツ、スペイン、フランスに次ぐ第4位の豚肉生産国である。ポーランド産豚肉は、EU域内のみならず世界に輸出されている。
対日輸出も近年増加傾向にあり、2013年は2万5千トンであった。
○欧州委員会で発表されたポーランドのアフリカ豚コレラ予防に対する計画(スキーム)(抜粋)
(2013年10月3日:フードチェーン・動物衛生常任委員会)
【矢野 麻未子 平成26年2月21日発】
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