ブラジル地理統計院が2013年第4四半期(10〜12月)の畜産データを公表
ブラジル地理統計院(IBGE)は3月、2013年第4四半期(10〜12月)のと畜頭数や生産量など畜産に関するデータを公表した。
牛肉:と畜頭数は過去最高を3四半期連続で更新
2013年第4四半期の牛と畜頭数は888万7975頭(前年同期比8.5%増)と9期連続で前年同期を上回り、3四半期連続で過去最高を更新している。また、牛肉生産量(枝肉換算)は213万7757トンを記録し、同9.6%とかなりの程度増加した。好調な輸出に加え、小売価格が前年よりも安く推移して消費者の需要が他の食肉から牛肉にシフトしたことも増加の要因となった。
豚肉:と畜頭数は前年同期比1.1%減
第4四半期の豚と畜頭数は、900万9254頭(前年同期比1.1%減)、また、豚肉生産量(枝肉換算)は75万8729トン(同4.0%減)となった。と畜頭数を州別で見ると、最大の生産州であるサンタカタリーナ州が同4.6%増、第2位のリオグランデドスル州が同1.2%増、第3位のパラナ州が同7.8%減となった。国内需要は堅調に推移しているが、毎年、暑さが強まる第4四半期に豚肉生産量は落ち込む傾向にある。一方、輸出量は、主要輸出先のウクライナ情勢の悪化により11月以降大幅に減少したことを受け、同17.7%減と大幅に減少した。
鶏肉:ブロイラー処理羽数は過去最高を記録
第4四半期のブロイラーの処理羽数は、14億4354万羽(前年同期比8.4%増)と過去最高を記録し、生産量は319万852トン(同7.7%増)となった。処理羽数を州別で見ると、最大の生産州であるパラナ州が前年同期比6.6%増、第2位のリオグランデドスル州が同18.0%増、第3位のサンタカタリーナ州が同10.2%増となった。サウジアラビア、日本、香港、ベネズエラなど向けの輸出が好調なため、生産量が増加基調で推移している。
【米元 健太 平成26年4月4日発】
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