ブラジル鶏肉連合(UBABEF)とブラジル豚肉生産輸出業協会(ABIPECS)は3月24日、両団体の統合を発表した。新団体名はブラジル動物性たんぱく質協会(ABPA)として同日から発足した。会長にはUBABEFの会長が任命され、副会長にはABIPECSの会長とUBABEFのマーケティング部長が就任した。
両団体の統合の背景には、ABIPECS側からの強い要望があったとされている。ブラジル産鶏肉はUBABEFなどの活動により世界各地への販売ルートが構築されつつある中で、豚肉輸出を拡大させたいABIPECSにとって統合による波及効果が期待できるとみられていた。両者の協議は2年以上前から進められてきたが、ABPAの会長は、「類似した生産体系と課題を有した両業界の競争性を強化し、国外の市場開拓の面でも相乗効果をもたらす」とコメントした。
なお、2013年の同国からの鶏肉、豚肉の輸出額の合計は約83億米ドル(約8800億円:1米ドル=106円)と総農産品輸出額の8パーセント強を占めている。