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2013/14年度主要穀物の生産状況等調査結果(第9回)を公表(ブラジル)

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 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は6月10日、2013/14年度(10月〜翌9月)第9回目となる主要穀物の作付状況調査報告を発表した。これによると、トウモロコシ生産量は7789万トン(前年度比4.4%減)、大豆は8605万トン(同5.6%増)となった。
表1
図1

トウモロコシ:2013/14年度の生産量、前年度比4.4%減の7789万トン

 
 第1期作のトウモロコシの作付面積は、670万ヘクタール(前年同期比1.3%減)と推計されており、作付面積減少の要因としてCONABは、生産コストが安く収益性の高い大豆にシフトしたことを挙げている。この結果、第1期作の生産量は3222万トン(同6.8%減)と見込んでいる。地域別に見ると、北東部地域以外の生産量は前年度から軒並み減産が見込まれ、主要生産州の中では、南部のパラナ州での作付面積の減少幅が大きく、同23.9%減としている。一方、北東部の作付面積は同28.5%の大幅な増加としており、今年度は、南部、南東部に次ぐ第1期作のトウモロコシ生産地域に躍進するとされている。
 前回報告からの主な変更点は、第2期作トウモロコシの生産量が192万トン増の4566万トンとなった。これは、最大生産州であるマットグロッソ州において、単収は前回報告から変更はなかったものの、作付面積が約14万ヘクタール上方修正された影響が挙げられる。
 
 CONABでは、生産量の大幅な伸びが期待される地域として、これまでと同様に北東部を中心としたマトピバ地域を挙げており、作付面積と単収の増加を受け、2013/14年度の同地域の生産量は国内全体の生産量の約9%に相当する688万トン(同63.9%増)まで拡大するとみている。
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大豆:2013/14年度の生産量、前年度比5.6%増の8605万トン

 
 2013/14年度の大豆の作付面積は、トウモロコシからの転換が進んだことで3011万ヘクタール(前年度比8.5%増)と推計されている。この結果、同年度の生産量は、前回報告から作付面積と単収が上方修正されたことを受け8605万トン(同5.6%増)としている。今年度の主な増加要因としてCONABは、国内最大の生産州(国内生産量の約3割)であるマットグロッソ州の作付面積、単収が共に増加見込みとなったことを挙げている。ただし、南部、南東部を中心に昨年末から今年の2月中旬にかけて発生した高温乾燥の影響を考慮し、今年度の国内平均の単収は前年を下回る水準としている。

 CONABでは、生産量の大幅な伸びが期待される地域として、トウモロコシと同様に北東部を中心としたマトピバ地域を挙げており、作付面積と単収の増加を受け、同地域の生産量は国内全体の生産量の約1割に相当する867万トン(同26.9%増)まで拡大するとみている。
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【米元 健太 平成26年6月20日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8609